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京都民医連後期研修・募集要項

京都民医連中央病院小児科後期研修
(シニアレジデント)募集要項

2004年12月2日 京都民医連小児科医師部会
  • 1.当科の特色・理念

    (1) こどもが持つ自然治癒力に依拠し、確実な診断のもとに不要な投薬、検査、入院を行なわないことにより、子どもの自己決定権と尊厳を守る医療を貫いています。そのために、一般外来を重視し、常勤医師相互の研鑚を積んでいます。

    (2) 子ども本人と家族への説明と同意の上で、十分な疾患理解とともに家庭看護あるいは療養が行なえるよう、親切で丁寧な援助を行なっています。外来・病棟での説明を重視するとともに、あかちゃん教室や子育て懇談会を行なっています。予防接種についての啓蒙も積極的に行なっています。

    (3) 病棟医療は、(1)の特徴から、重症度、緊急性が高くなっています。医療レベルと安全性の向上を目指して、医師の集団診療を導入し、常に複数の常勤医師の目で診療を行なっています。

    (4) これらを実現する上で、看護職、発達相談員をはじめとする関連他職種との共同は必須であり、多職種カンファレンスなどを軸に、チーム医療を展開しています。

    (5) 診療の実績 
    一般外来(関連小児科診療所などを含めて) 月5000名
    専門外来(神経・発達、喘息・アレルギー、腎、心、不登校・心身症) 月700名
         
    保育所健診 10ヶ園
    病棟入院件数 年200名
    出生新生児  年450名


  • 2.医師養成の目標(初期研修と共通)

     小児科研修の特徴は、特に内科と比較して、技術・知識の集積が重要ではなく、疾患に対するアプローチの方法を重視し、科学的な判断材料を用いて診断をつける手法、患児・家族の生活を見据えて治療の見通しを立てる能力などがより重要となると考えます。手技的には、血管確保・各種穿刺技術・救急処置技術が中心で、いずれも一般的なものです。その中には一般的で日常的に遭遇するものから、滅多に必要とされないものもありますが、基本的な技術が身に付いていれば、文献的に学習することで可能となります。各種疾患の経験は、現実的にはすべてを経験することは不可能(どんな施設でも!!)ですし、経験的手法よりも科学的・論理的な思考のプロセスの確立を目指したいと考えています。

      卒後臨床研修修了者は、その後3年の小児科研修で、小児科学会専門医の取得が可能であり、実際上の研修目標は、小児科学会専門医取得となります。


  • 3.対象

  • 卒後臨床研修修了者、他科の研修医・常勤医で小児科医を目指す方


  • 4.研修プログラム(期間は3年間)

    (1)
    • 基本的に小児科学会専門医取得に必要な内容とします。
    • 2年間の初期研修を終えた方、他の医療機関での実績を積んでこられた方の小児科経験と実力は様々であり、画一的なプログラムにさほどの意味はないと考えます。
    • 当初の3ヶ月程度は、主に常勤医師と共同で病棟診療にあたるとともに外来見学を行ない、個々の方々にあわせた研修計画をたてていくことが良いと考えます。
    • 2年次、3年次には希望にあわせて専門分野の研修を開始できます。

    (2) 週間スケジュール(初期研修と共通)

    病棟総回診:毎朝、常勤医師と看護スタッフ

    多職種カンファレンス:週一回、小児科病棟と新生児病棟

    医師カンファレンス:月二回、関連医療機関常勤医師含む

    外来ミニカンファレンス:外来担当医、毎日


    (3) 外部研修(出向もしくは在院研修)
    • 当院の研修では不足しがちな新生児分野、救急分野については、3−6ヶ月程度の外部研修の実施を考慮します。(実績:バプテスト病院、淀川キリスト教病院など)
    • 一般小児科を基礎としつつ、Subspecialityを持つことは、京都民医連小児科の医療内容の向上に必要ですし、医師個人にとっても有益であると考えています。
    • 専門分野に応じた外部研修の実施を考慮します。(実績:長野県立こども病院循環器科、京都府立医大小児科、小児内科、鳥取大学脳神経小児科、京都市児童福祉センター児童精神科など)


  • 5.指導スタッフと研究業績

  • 常勤スタッフ
    橋本加津代 1968年 ルムンバ大卒 神経外来担当
    玉本  晃 1979年 京都大卒 神経外来担当
    菅野 知子 1980年 京都府立医大卒 子育て支援外来担当
    松原 為人 1986年 名古屋大卒 新生児分野等担当
    出島  直 1987年 京都大卒 神経外来担当
    梶山  葉 1998年 京都府立医大卒 府立医大小児内科(循環器)出向研修中
    森山 愛子 1998年 宮崎医科大卒  

    非常勤スタッフ(関連医療機関常勤小児科医)
    奥原 賢二 1975年京大卒 腎臓外来担当、かどの三条こども診療所
    木本 圭一 1977年京大卒 喘息・アレルギー外来担当、京都協立病院
    尾崎  望 1979年京大卒 神経外来担当、京都民医連かみの診療所
    今井 博之 1982年金沢大卒 心臓外来担当、吉祥院こども診療所


    2000年業績:学会発表
    TTP/HUSにて発症したSLEの1例(会議録/症例報告)
    Pharma Medica18巻2号 P271(2000.02): 多田羅竜平
    出島直
    松原為人
    神田千秋
    論文
    【周産期の不慮の事故防止のために】 周産期と交通事故(解説/特集)
    ペリネイタルケア19巻5号 P360-363(2000.04): 今井博之(吉祥院病院)
    著書

    新版 こどもの障害と医療 全国障害者問題研究会出版部
    尾崎望、出島直 編



    2001年業績:学会発表

    重症心身障害児の経鼻十二指腸栄養中に生じた食後性低血糖症(後期ダンピング症候群)に対するアカルボースの使用経験

    第389回小児科学会京都地方会: 出島直
    松原為人
    梶山葉

    綾部市における水痘の伝播様式
    第390回小児科学会京都地方会: 木本圭一
    論文
    小児肺炎の外来治療 103例のまとめ(原著論文)
    小児科臨床54巻11号 P1986-1990(2001.11): 今井博之(吉祥院こども診療所)


    2002年業績:学会発表

    抗結核治療が奏効した髄膜炎の二症例

    第15回近畿小児科学会: 出島直
    松原為人
    梶山葉
    論文
    Benign paroxysmal tonic upgazeの1例(原著論文)
    小児科臨床55巻8号 P1614-1618(2002.08): 尾崎望
    玉本晃
    出島直
    橋本加津代



    2003年業績:学会発表

    West症候群に対するACTH療法における副作用軽減―低Naミルク使用による塩分制限―

    第6回京都多施設共同研究会(KMSGPN): 出島直
    松原為人
    玉本晃
    尾崎望
    橋本加津代

    抱水クロラールによりアナフィラキシーショックと下血を呈した16才女児例
    第394回 日本小児科学会京都地方会: 出島直
    松原為人
    玉本晃
    寺本敬一
    橋本加津代
    重症心身障害児(者)のイレウス・・・側弯症による消化管通過障害の3例
    第395回日本小児科学会京都地方会: 出島直
    松原為人
    玉本晃
    橋本加津代
    森山愛子
    中山琴美
    論文
    重症心身障害児における経鼻十二指腸カテーテル栄養時の食後性低血糖―αグルコシダーゼ阻害剤の有用性(原著論文)
    JJPEN 輸液栄養Vol.25No.2 P83-85(2003.02): 出島直
    松原為人

    綾部市における水痘の伝播様式(原著論文)
    小児科診療66巻2号 P334-337(2003.02): 木本圭一(綾部協立病院 小児科)



    2004年業績:学会発表

    抱水クロラールによりアナフィラキシーショックと下血をきたした1例(原著論文)

    小児科臨床57巻6号P1139-1142(2004.06): 出島直
    松原為人
    玉本晃
    橋本加津代



  • 6.修了後の進路について

  •  当研修を修了した者は、法人理事会の承認を経て、当科常勤医として就職することができる。更に当科部会の検討にもとづいて、当院に在職のまま高次専門医療機関への専門研修を修めることができる。


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