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小児科研修コース
兵庫民医連基礎研修方針は、研修施設である尼崎医療生協病院小児科が関連施設として登録している大阪民医連の耳原総合病院小児科(日本小児科学会研修認定施設、堺市)の、「小児科基礎研修」方針1)を基に作成されている。従来の「小児科基礎研修方針」(1997年改訂版)の基本を簡略化して再改訂した。
【獲得目標】
GIO(一般目標)
- 小児の発達の評価、援助の面での力量をつけていくようにする。
- 予防接種の具体的知識と接種方法、健診活動、集団保育の健康管理活動など、小児保健活動について学び身につける。
- 小児の主要な疾患について基本的な診察が行える力量を身につける。
- 小児の特徴を考慮した検査・治療法の適応知識を持つ。
- 小児に多い救急患者への適切な対応、あるいは喘息、食物アレルギー、腎疾患などの慢性疾患管理や心身障害児の管理の習熟、正常及び異常新生児の診察なども身につける。
- 自ら経験した症例や、臨床統計のまとめをおこない、今後の診療に生かすとともに、種々の学会、研究会に発表する。
- 日本小児科学会専門医を取得できるようにする。
【SBOs(行動目標)と方略】
SBO−1 患児と家族との医療面接と身体所見をとることができる。
- 患児と家族から的確な問診と適切な身体所見をとり、小児に特性を考慮した検査を実施して、的確な診断ができるようにする。
- 加齢と疾患の関連を理解し、見落としのない診察技術を身につける。
SBO−2 小児保健活動について学び身につける。
- 予防接種の具体的知識と接種方法を身につける。
- 乳幼児健診活動に参加し、心身の発育状況を捉える力量を身につける。
- 保育所健診活動に協力し、集団保育の健康管理について学ぶ。
- 虐待事例などに関わり、地域の子どもを守る活動やネットワークを学ぶ。
SBO−3 小児救急患児への適切な対応ができる力量を身につける。
- 時間外診療を体験し、小児救急対応の診療を学ぶ。
- 一次〜三次の小児救急を理解し、地域のネットワークと院所の役割を学ぶ。
- 小児麻酔見学・挿管実習などを通して、重症児への緊急対応の力量を身につける。
SBO−4 小児の慢性疾患管理について学び、一般的な初期指導がおこなえるようになる。
- 喘息、食物アレルギー、腎疾患などの慢性疾患管理や心身障害児の管理を見学する。
- 担当医から系統的に抗議を受け、一般的な診断・指導が行えるようにする。
SBO−5 研修スケジュール・専門医取得。
- 症例検討、文献学習、学会発表など。
毎週の病棟カンファレンス、月1回の外来ケースカンファレンス、月2回の抄読会には必ず参加する。地区小児科講演会、兵庫県地方会、民医連関係の小児医療研究会や学術運動交流集会などの参加を重視する。地方会への発表も考慮する。保育所や班会での健康講座は積極的に担う。
- 法人や県連の研修医会に参加し、自らの研修問題の改善や後輩への援助にも協力する。
研修委員会で自らの研修の到達点などを研修総括として提出する。
- 日本小児科学会在籍5年以上で、専門医取得をめざす。
- 研修の流れは以下の通りとする。
<最初の半年間>(3年目前半)
- 小児科病棟の小児入院患者を主治医として受け持ち(患者数は数人とし、原則として指導医を付ける)
- 採血、静脈ルート確保などの習熟度を確認
- 時間外担当を中心に外来対応と習熟すれば、一般外来も検討する。一定期間は、診察終了後に指導医によるチェックを受ける。
- 当直は一般研修医として入る。
- 小児挿管手技の習得も目指す。
<次の半年間>(3年目後半)
- 新生児担当として当院出生新生児全てに対応(指導医を設ける)し、
- 乳児健診に参加する。
- 小児科医としての当直(小児科二次救急当番、初期は指導医の当直に付いて学び、後に単独で)に入る。
- また、保育所健診を見学する。
<卒後4年目以降>
指導医と協力して病棟管理を学び、次世代研修医の直接指導も担う。この時期には、外来を週3〜4単位(特診、診療所での外来なども含む。短時間の間にいかに適切な診断、母子保健指導を行うかを学ぶ)、入院受け持ち患者は数人とし、当直も月2回以上担当する。また、慢性疾患管理の学習・見学、乳児健診や発達特診への参加、嘱託保育所の担当(1つ以上)など総合的力量の習熟に努める。
| 2002.1 |
兵庫民医連小児科医会 |
| 2004.8 |
改訂(文責;冨永) |
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